環境を破壊するバイオマス発電

2013年7月8日 14時05分 | カテゴリー: 活動報告

    

バイオマス発電反対看板

いま、福島県塙町では、十分な住民周知がなされない中でバイオマス発電がすすめられようとしています。原発事故後、(原発推進の自民党は別としても)再生可能エネルギーはこれまでにない機運の盛り上がりがあるようですが(見えるだけ?)、バイオマス発電に関しては、どうでしょうか。私は、バイオマスについては太陽光や風力とは線引きしなければならないものと考えています。「バイオマスはすばらしいもの」と思い込んでいましたが、どうやらそうでもないようです。

     バイオマスを焼却すると石炭よりも大量のPMParticulate matter)を発生します。中国から飛んでくるPM2.5は、皆さんも記憶に新しいところでしょう。

インドの農村部では、薪や家畜の糞で作るバイオマス燃料を家庭で使っています。身近な暮らしの中における伝統的な活用が深刻な呼吸器疾患を招く原因となっているのです。

    PMは直径10マイクロメートル以下の大きさです。(まったくピンときませんが!) EPA United State Environmental Protection Agencyの略:アメリカ合衆国環境保護庁)によれば、PMは喉や鼻を通過しダイレクトに人体に入ります。PMは、ぜんそくや不整脈、肺疾患、心臓発作などを引き起こす原因といわれています。 http://www.epa.gov/pm/health.html

    環境ジャーナリストの山本節子さんは、バイオマスを燃やしたときに出るCO2は、石炭よりはるかに多いと言います。バイオマス発電によって大気中に排出されるNOxVOCs(揮発性有機化合物)は、地球のオゾン層を破壊するのです。

     PMは山火事でも産業や自動車からも発生しますが、まるでバイオマス発電が環境に最良のエネルギー政策が如き扱われ方には納得が生きません。「廃棄物」として処理することが難しいものでも、「資源」となれば住民の目をごまかしやすいというわけです。塙町のケースはまさに、そういうことでしょう。バイオマス発電とは、全国に放射能汚染の瓦礫を運んで焼却したことと同じ「放射能拡散政策」ではないでしょうか。

     批判だけするのはたやすいことです。ご存じのとおり、各自治体のごみ焼却施設とて同様のこと。次世代のために、私たちは何とか燃やさない努力をしなければならなりません。大量消費・大量廃棄をやめ、燃やさずに資源にすること(生ごみの堆肥化など)を積極的にすすめる必要があるでしょう。