八ッ場ダム住民訴訟控訴審はじまる!

2012年6月8日 00時23分 | カテゴリー: 活動報告

真実を明らかにさせよう

新潟大の大熊先生による氾濫域の検証図 上の緑の線が利根川、下が烏川。B地区は、水が上がるとは到底考えられない場所という。
新潟大の大熊先生による氾濫域の検証図 上の緑の線が利根川、下が烏川。B地区は、水が上がるとは到底考えられない場所という。
 霞が関に到着したときには、すでに雨は上がり、東京高等裁判所の前には傍聴を希望する人の列ができていました。
6月6日、八ッ場ダム公金支出差止等(住民訴訟)請求控訴審・東京事件の法廷が開会されました。法廷内は、控訴人25名に加え、おおぜいの傍聴者で「外気温とは確実に3℃高い!」と思わせる熱気に包まれていました。

 この日は、高橋弁護士と西島弁護士から意見陳述が行われました。
まず、1審で明確にできなかった部分を、あらためて詰めていくために、4名の証人尋問の申請をしています。
国土交通省関東地方整備局河川部長 山田邦博氏、
新潟大学名誉教授 大熊孝氏、
東京大学大学院工学系研究科 小池俊雄氏、
拓殖大学准教授 関良基氏

の4名です。

 今後、証人尋問のするなかで、治水については、どのようにして利根川の「八斗島地点毎秒2万2000㎥」を策定したのか、その経過を辿っていくこととなります。関東地方整備局からの流出計算モデルの偽装や、日本学術会議への基本高水の検証結果を受けての報告書などから、利根川上流域に「大氾濫」が起こるとは認めがたく「偽装」ではないかと考えられます。加えて、専門家の先生方に利根川本流と烏川の合流域の氾濫地形図をもとに、証人尋問をすることで検証をしていく予定です。さらに、学術会議の流出計算には、十分な信頼性があるのかどうか、また中規模の洪水データで大規模洪水の計算をすると「過大」になるのか?そして、利根川流域の地質から流量を鑑定するとどのようになるのか等々、法廷で明らかにされることを期待しています。
 また、利水についても、これまでも議論されてきた東京都の「水需要予測」の割り出し方や水の供給能力について、東京都の誤った主張を切り崩していくことと信じています。

証人申請に対し、被控訴人(東京都)側は「この裁判は、ダムの差し止め裁判ではなく、あくまで公金差し止めの住民訴訟である。証人を呼んでも新たな事実は出ないと思う」との意見を上げました。「何言ってるのよ、公金支出するなっていうことはダム建設はやめなさいってことでしょうに!」と皆で囁きつつ、裁判官の判断を待ちました。
 裁判官合議の上、関良基氏、嶋津暉之氏の2名を次回の証人として採用することが認められました。
また、国交大臣の参加申立てをしていますが、これについては、2週間以内(6/20)に裁判所に双方から意見を提出ことになりました。

次回裁判期日は、8/7(火)13:00〜17:00 東京高裁 第101号法廷です。