「ND」とは、ゼロじゃない!

2011年9月9日 11時19分 | カテゴリー: 活動報告

セミナー会場の風景
セミナー会場の風景
 福島第一原発の事故から、約半年。この大事な時期に、国会では首相を引きずり降ろし、解散総選挙を狙った動きもあり、あきれた輩ばかりでうんざり!ようやく、新たな総理を迎えて、再始動となりました。
 
そんな中、いわき市南部地区では、放射能セミナーが開催されました。交通の便の悪さや高齢者の多い土地柄、夜間の開催では、どのくらいの人が集まるだろうか?と思いましたが、なんと用意された400席の9割が埋まり、人々の関心の深さが伺えました。

講師は、某独立行政法人のテクニカルアドバイザーという肩書の、過去、原子炉設計・建設などに携わった方でしたので、‘放射能は、やみくもに恐れることはない’という方向性のお話でした。しかし、会終了後、ある高齢者は「なんだかんだ言ったって、俺たちゃどうせ、もうじき墓ん中だもんな〜」と言い「そうだ、そうだ」と相槌を打つ人たち。誰もが「安全」なんて、微塵も信じていないのがわかります。
 
放射性物質を含むがれきや汚泥の処理について、前総理が福島県知事に「県内処理」を伝えた際に、佐藤知事は「突然のことに、びっくりした」と怒りをあらわにしていましたが、なんという三文役者!それなら、前もって伝えていたら、OKなの?
県外で引き受けるという場所など、あろうはずがありません。確かに、東京の電力を作るために、福島県だけが犠牲になっていいとは思いませんが、そもそも、その原子力発電という国策を引き受けてしまった以上、今更「予想もしていませんでした」とでも??
「私は、それほど“イマジネーションがございませんでした”」と言っているも同然です。

 去る8月末、NHKの朝の番組で、東大の児玉龍彦教授が「人工バリア型処分場」の話をわかりやすく説明してくださっていましたが、長期間にわたって発生する廃棄物をどうするか全く考えてこなかった国は、次の選挙を考える前に、至急、基準作りに取り組み対処すべきでしょう。何より、私たちの知りたいことは「安全なのか、安全でないのか」以前に「隠さずすべてを情報公開すること」なのです。
福島第一原発の1号機、3号機の原子炉圧力容器下部の温度が、事故後はじめて100℃を下回ったとの報道がありましたが、気にかかるのは他の原子炉の状況です。話題にのぼらないのは「安全だからよね?」と思いたくなりますが、本当に安全なのでしょうか?

 事故直後、報道は異常なほど「ヨウ素」しかマークしていませんでした。私は「セシウム」や「ストロンチウム」は出ていないのだろうか?ということが、ずっと気にかかっていました。しかし「実は、出ていました」という報道があったのは、ずっと後になってからのこと。信用できないのは、当然です。
 食品の放射能の値について、「ND(=not detected)」 (未検出)という表示がありますが、NDとは、ご存じのように「ゼロではない」ということです。

蓄積することを考え、NDではなく、でき得る限りの数字を公開すべきと考えます。食べるか食べないかを判断するのは、私たち“消費者”です。