I love you, I need you,ふくしま

2011年5月16日 22時09分 | カテゴリー: 活動報告

我が身の痛みとして、すべての人々に感じてほしい!

 東日本大震災から2か月。私は、ふたたび、故郷のいわき市に帰省しました。
 東京にいると、原発のその後のニュースがメインとなることがあっても、被災地のその後については、徐々に報道される回数が減ってきたという印象です。しかし、いわき市に戻ると、現実が目の前に突きつけられます。
 まちのそこここに残る地震や津波の爪痕。今もなお、避難所での生活を強いられている人々。テレビでは、常時、県内各地の放射能測定値や避難所情報が流れています。地方紙も同様です。
 そんな中、テレビから繰り返し流れるのは「I love you, I need you,ふくしま」。福島県出身のミュージシャン(それぞれ、別のバンドで活躍中)4人による‘猪苗代湖ズ’です。
先日、あるトーク番組で、この‘猪苗代湖ズ’のメンバーが出演し、「(すべてを、福島だけに背負わせるのではなくて)福島県の人だけじゃなく、すべての人に、一緒に頑張ろうと、言いたい」と語っていたのが印象的でした。
メンバーの中の1人は、まさに原発のまち双葉町で育ちました。こんな1ページほどのところに綴れるほど、単純な話ではありません。彼の故郷への複雑な思いを想像すると、たまらなくなります。
 しかし、このナンバーは、そんな憂鬱を吹き飛ばす勢いで、情熱的にそしてユーモアたっぷりに、故郷への思いを歌い上げています。

 ついに、メルトダウンが発覚した福島第一原発1号炉のニュースに、皆さんも、チェルノブイリのときのことを思い出したのではないでしょうか。
 広瀬隆さんの著書「原子炉時限爆弾」には、1986年のチェルノブイリの事故以降、世界は原子力産業が衰退する一方で、日本では逆に原発建設推進がすすめられてきたこと、その張本人の実名を挙げて糾弾しています。
まさに、ここに書かれていることは預言書のようですが、多くの専門家が、このことに気付かずにいたのだとすれば、お粗末極まりない話です。「想定外の」という言葉が飛び交ったこの2ヶ月でしたが、そもそも核廃棄物処理については、東電や政府関係者は、真剣に考えていたのでしょうか。
 NUMO(ニューモ)=「原子力発電環境整備機構」は、高レベル放射性核廃棄物の処分方法として、4重の壁で覆うと言っています。まず、高レベル放射性廃液をガラス固化体で、その周りには鉄を、その上に粘土。そして、「バリア4」といわれるのは、天然バリア(なんと地下300m以上の岩盤!)。なんというイージーな話か!こんな計画では、どこも受け入れ先などに名乗りをあげるはずもないでしょう。地下水と接触すれば腐食し、やがては地下水汚染をもたらすことは明らかです。まさに、イマジネーションの欠如!
 最近でこそ、放送しなくなりましたが、朝の番組のはつらつとした司会ぶりが魅力の某女優が、核廃棄物の処理のCMに出たときの私の落胆は、言葉になりませんでした。大好きな女優だっただけに、「お願いだから、どんなCMに出てもいいから、このCMだけは出てほしくなかった!」と心底思ったものです。

 福島県内の学校では、放射線の汚染状況によって、校庭の表土を除去する動きが広がっているそうです。本来、子どもたちの健康を考えれば、早期に、国が対応すべきものではないでしょうか。