浸水被害を地下水保全から考える

2010年7月16日 16時52分 | カテゴリー: 活動報告

地下水保全プロジェクトセミナーに参加して

 ゲリラ豪雨による被害が、全国各地で多発しているとの報道が続いています。特に、九州地方においては口蹄疫による畜産業のダメージから日も浅く、なんともやりきれない思いです。
「21世紀は、水を巡って戦争が起こる」といわれていますが、世界では、半世紀も前から、水を求めての争いは絶えません。日本は、水に恵まれていると思われているようですが、現在のゲリラ豪雨は、災害を招くばかりで、地中への充分な涵養につながっている状況ではありません。
 国立市では、合流式下水道(合流域面積は696.74ha)のため、雨天時には、雨水吐口3箇所から、相当量の未処理水が放流されてしまいます。モニタリングでは、さまざまな夾雑物(きょうざつぶつ)があり、多摩川の汚染が問題になっていました。合流式改善計画をすすめてきましたが、お金もかなりかかることから、一度にできず、何年にも分けて実施しています。今年度中には、合流改善のための貯留管(バイパス管)敷設工事が、(市役所より東側の区域で)実施されます。
ゲリラ豪雨が発生すれば、下水管は満水になって、処理能力を超える雨水が地表にあふれてしまい、地域によっては、浸水被害が起こる可能性もあり、そうした対応も必要となります。
 地表を覆う面の比率を「被覆率」といいますが、道路整備や宅地化により、被覆率が高まったことにより、都市型災害が増えてきたとも言えます。
 
 去る7/10(土)に第1回地下水保全プロジェクトセミナーが、狛江市エコルマホールで開催されました。
水問題の専門家が集い、多摩川流域の地下水研究の総括をしていくこと等を目的としています。
過去の被圧地下水位の変動や地下水収支をどのようにカウントしていくのか等、豊富なデータが示される中、今後の地下水保全を考えていく好機と捉え、多くの方々と情報共有していくことができればと思います。
地下水を「飲みながら保全するのか」「飲まずに保全するのか」意見の分かれるところもありますが、中水道の普及の必要性と、水源林の保全(放置林の対策に、ようやく東京都が動き始めました!)については異論のないところです。
中水道=「トイレに流す水まで、飲み水と同じでなくていいよね」だれもが、そう思うはずです。