しょうがい者とともに生きる

2010年1月22日 17時25分 | カテゴリー: 活動報告

エイブルアート・カンパニーの挑戦

 1/22(金)に社会的企業研究会に参加しました。奈良市を活動拠点としてスタートしたしょうがいのある人とともに、働く「エイブルアート・カンパニー」の挑戦について、事務局を担当している柴崎由美子さんから、事例報告がありました。
 1973年に「障害のある子どもたちが地域であたりまえに生きる社会をつくりたい」ということから、「たんぽぽの家」づくりの活動がスタートしました。
 現在、「たんぽぽの家」は財団法人と社会福祉法人とボランティア団体の3つの組織で構成されていますが、財団法人「たんぽぽの家」(1976年〜)は、人間が生きていくことを助けるアートの可能性を社会に提案し、展覧会やワークショップ、国内外のネットワークづくり、調査研究などを行っています。
 これまでも、しょうがいのある人たちによる創作活動の例は数多くあるものの、これを商品化しマーケットを作り出すこところまで実践できた事例は、ほとんどありませんでした。
 企業メセナ(文化芸術活動に企業が資金提供すること)を活用しながら、エイブルアート・カンパニーは「しょうがいのある人の新しい仕事を創出すること」「しょうがいのある人がアートを仕事にできる環境をつくる」ことをミッションとして、活動しています。
 松永大樹さん(ダウン症)の作品が、タケオ・キクチのブランドに取り上げられたことなどをはじめてとして、製薬会社からエコをテーマにしたイメージキャラクターを作るというオファーを受けて、登録アーティストの中から、2人に作品をつくってもらいコンペ方式で選ぶなどの事例が紹介されました。登録アーティストは、現在約50人ほどだそうですが、常時、仕事を受けられるには、そのうちの10人位であるとのことです。今後は、エリアごと(福岡・関西・東京)に、NPOをパートナーシップ団体として、アーティストを抱えたいと、活動を広げる意欲を見せていました。
 銀行のクオカードのデザイン、本の表紙のデザイン、信用金庫のロゴマーク、エコバックのデザインetc.多岐にわたるその作品は、エネルギーに満ちています。パルコで販売されたポップなデザインのバッグは、若者を中心に人気を博しました。
 しょうがいしゃであろうと健常者であろうと、生きがいの持てるような仕事に就くことが、ひじょうに厳しい時代にあって、エイブルアート・カンパニーの挑戦は、希望の光でもあります。

国立市は「しょうがいしゃがあたりまえに暮らすまち宣言」を2005年4月にしています。地域の中で、どのように、この宣言を具現化できるのかを、5年を経過した節目に、みなさんとともに、考えていきたいと思います。