デザインにこだわりたい!

2009年11月6日 16時03分 | カテゴリー: 活動報告

水戸岡鋭治にはまる

 ここ数年、偶然ですが、視察で九州を訪れる機会が続きました。昨年夏に、東京ネットの環境チームの視察で、北九州、佐賀、大分と周った時に、利用した電車がとても印象的でした。その後、たまたま見ていたテレビで工業デザイナーの水戸岡鋭治さんのデザインであることを知りました。九州新幹線800系つばめやソニックは、いままでの列車のイメージをすっかり履返しました。番組では、水戸岡さんが、採算のことばかり主張するJRを相手に、なぜデザインにこだわるのかを真剣に議論する姿があり、私には、それが鮮烈な印象として残りました。
 私は、鉄道マニアではありませんが、思い返せば「デザイン」する人には、人一倍関心があります。分野は違えど、その道で仕事をしたいと思っていた人間だったからです。
 デザインは、好みもありますが、水戸岡さん曰く「正しいデザイン」があるというのです。センス以前に「こうでなくちゃ意味がない」という線が「譲れない部分」なのだと思うのです。
 そんなとき、友人が身近にも水戸岡デザインがあると教えてくれました。河口湖と大月間を走る「富士登山電車」です。たった2両で、採算度外視の運行をしているこだわりの電車は、1号車はコゲ茶の木と赤を基調とした「赤富士」を、2号車は白木と青を基調とした「青富士」をテーマにデザインされています。ソファや展望席、鉄道の本を揃えた書棚、ベビーサークルなど、これまでの電車のイメージとはまるで違う空間が、そこには広がっており、私は、子どものようにわくわくしました!
 利用者の立場で、心憎いほどの魅力的空間を鉄道会社のそれまでの画一性を、すっかり払拭するデザインに脱帽です。
 まちづくりにも、そういった新しい視点こそ、活性化のために、求められています。単に「道路を造れ」では、国立というまちを活かすことができないでしょう。
  
 11/5(木)、例年開催されている東京都道路整備事業推進大会が、今年も日比谷公会堂で開催されましたが、今回は、政権交代もあり、官僚欠席のなかですすめられました。東京都の道路整備率は約57%だとか、区部の混雑時の平均速度は約18km/hなどと、さかんにPRしていましたが、そもそもの計画自体が、異常な量であることは、まったく無視された議論です。前回のHPにも書きましたが、真に必要な道路とそうでない道路を、今一度、精査すべき時期にあると考えます。
 推進のためのデータの揃え方と、やめさせるためのデータの示し方の対比が、とても興味深い1日でした。
 私たちは、まちのデザインをしっかりとイメージしつつ、まちづくりをすすめていくべきではないでしょうか。
そのためには、いま、示されている「国立駅周辺まちづくり基本計画案」が、“市民が時間をかけて議論したものがベース”になっているということを、再確認したうえで、その実現のために、どのようなプランニングが必要となるのかを、具体的計画に移行させていく時期にさしかかっています。
 政争の具にして、まちづくりのプランそのものを、自ら潰すようなことだけは、避けねばなりません。

写真:<左>冨士登山電車のパンフレット
   <右>車内のようす