3月議会の一般質問より

2009年3月14日 20時42分 | カテゴリー: 活動報告

土壌汚染から環境を考える

国立市の多摩川の近くの清化園は、国立・府中・国分寺の3市のし尿処理と国立市の可燃ごみ処理施設として使われてきましたが、1999年その役目を終え、2002年に解体され、現在、プロポーザルで決定した三菱地所が事業を推進しています。
2002年、市の土壌調査では、清化園跡地で24メッシュに分けて土を採取したところ、一部から鉛が検出され、その後、掘削除去を行いました。しかし、これが、充分かどうかと言えば、メッシュの交点で土壌採取した場合には、見落とす可能性があるという専門家の指摘もあります。三菱地所は、ここにショッピングセンターや温浴施設などの複合施設を考えているようです。しかし、温泉を掘るということは、1500メートルほど深く掘りますから、地下に坑を打ち込むわけですから、万が一、そこに汚染が存在した場合には、坑を打ち込むことで更に地下深く汚染を拡散してしまう危惧があります。いまの土壌汚染防止法や東京都の環境確保条例の不備をカバーするだけのものを、ほとんどの自治体が持ち合わせていないのが現状です。このことについて、質問したところ、市では、都の条例に沿って除去をしたことで、問題なしと判断しているようです。
市民の安全と健康を守るためには、いくつかの問題点があります。
 第一に、地下水は「公」のものであるから、涵養のためにも、むやみに掘ることを許可すべきではないこと。
第二に、汚染物質が万が一あった場合には、汚染を地下に拡散させてしまう恐れがあること。
第三に、原泉かけ流しは、ありえないので、当然、保健所の監督のもと、滅菌処理がおこなわれると思われますが、利用者の健康被害の例もあり、安全性の上で不安が残ること。さらに排水は処理水としてから公共下水道へと流されますが、環境基準そのものが甘いために、環境上の問題があります。
第四に、掘る行為そのものにも危険性があります。2007年6月に渋谷の住宅密集地の温泉施設で起こったガス爆発の事故は、みなさんのご記憶にもあると思います。これは、温泉付随メタンガスによるものですが、3人が亡くなり、通行人を含む8人が重軽傷を負う大惨事となりました。
その結果、東京都環境局は、昨年秋、新たに「東京都可燃性天然ガスに係る温泉施設安全対策暫定指針」を定めました。所轄消防本部への事前相談、安全対策、標識の設置、報告義務など、多岐にわたります。
 市は、こういった部分についても、しっかりと情報を受けておく必要があるのではないでしょうか。

続きは、次回に掲載します。