個人情報保護に敏感になろう!

2009年2月13日 15時59分 | カテゴリー: 活動報告

住基ネットをふたたび考える

 不況の嵐の中で、人の心が殺伐としてきているように感じるのは、私だけでしょうか?
 市民の方から、いろいろな質問を受けることがありますが、その中のひとつに「国立市は、どうして住基ネットに接続しないのですか?」というのがあります。
 市報にも、その理由をお示ししていますが、ご納得いただけていない方もいらっしゃるようです。それは、たぶん「他の自治体でやっているのに、なぜ国立だけ?」ということなのでしょう。
 接続前から、弁護士やセキュリティの専門家からは、さまざまな個人情報の漏えいの危険性が指摘されてきました。しかし、このことは、あふれる情報の中にあって、かなり、市民間に受け止め方に温度差が生じました。身を持って、怖い目にあったことのある人や、その立場にある人と、そうでない人との間のギャップが激しいのです。国が法で決めたことに従わない国立市を快く思っていない議員らの巧妙な説明に、高齢者の方が、年金の現況届において「自分たちだけが、不利益を被っている」と思いこまされている現実が、そこにあるようです。
 DV等で苦しむ人が、暴力から逃れるために住民票を移動しても、自己情報のコントロール権が確立してないことから、居場所が知れてしまう危険性があります。また、一人暮らしの高齢者を抽出することも容易にできてしまう恐れがあります。苦しむ人がいる一方で、「仮定の話でしょう」と、そのことに想像が及ばないのは、悲しい限りです。
 また、住民基本台帳ネットワークには、莫大な費用がかかります。システム改修やメンテナンスなどに継続的に財政支出が余儀なくされ、そうでなくても財政の逼迫している自治体には、まったくありがたくない話です。
市民の貴重な税を、情報漏洩のリスクを補っても余りある稼働のメリットの少ない住基ネットに投じることは、正しい税の使い方だとは、到底思えません。
 
先日、国立商工会の「くにたちカード」のリ・スタートにあたり、Suica(スイカ)やPASUMO(パスモ)と一緒にできるというキャンペーンがありました。商工会は、市民の利便性のために考えたのかもしれませんが「どうして、カードをSuicaと一緒にしなければならないのか、わからない。クレジットカードと一緒になっている場合には、国立カードと一緒にすることへの不安(個人情報漏洩の危惧)が残るので納得できないし、別にするためには、自己負担(自分のポイントから差し引かれる)となってしまう」との指摘の電話が、私のところにありました。商工会の事業ですから、議員に訴えられても…と当惑しつつ、一方で、この事業には市からの補助金も投入していることもありますので、市の産業振興課には、その旨連絡をしました。
 市民の危惧は、回収する旧カードの扱いにも及びます。
目の前でハサミを入れるか、返してくれるのならいいけれど「こちらで処分しておきます」と取り上げられてしまうと、不安だというものです。こうした危惧には、個人差があります。「個人情報保護」にどのくらい敏感か?ということです。「あなたの危惧は、取るに足らない」とはいえません。行政や議員は、市民の安全を守る立場を、誰よりも敏感に感じ取るべきではないでしょうか。