遊佐町町長の小野寺喜一郎さんに聞く

2009年1月30日 17時28分 | カテゴリー: 活動報告

自立したまちのかたち

 毎年、東京・生活者ネットワークでは、市民団体の方や各関係者をお招きし「新春の集い」を開催しています。
 1/27(火)「新春の集い」では、中野サンプラザに山形県遊佐町町長の小野寺喜一郎さんを講師にお招きし、「自立した個性あるまちに—創る・喜ぶ・分かちあう」と題し講演をしていただきました。
 遊佐町は、生活クラブ生協のお米の生産地です。米作りには、何といっても「水」が大事です。ここは、まちぐるみで、せっけん運動をすすめてきており、そうした農業への取り組みが、わたしたち消費者との信頼関係となり長いお付き合いが続いてきています。
小野寺町長は、若い頃は「いかに農業から逃れるか」ばかりを考えていたそうですが、青年団の活動、JACA(ジャイカ)の活動(農業の技術指導)等を通し、地域の活性化について取り組むようになっていったご自身の歴史を、ユーモアたっぷりに語ってくださいました。
 1961年(S.36年)農業基本法により、イネや特定の作物を大量生産していく『選択的拡大』が図られ、1969年(S.44年)全国総合開発計画に導かれ、物流のネットワーク化として交通網の整備が進みました。国の政策の中で、地方自治体がどのように生き延びてきたのか、遊佐町の取り組みには、大きなヒントが、いくつもありました。
 「青少年は『保護育成』でいいんですか?」と問いかけ、中高生全員(約1400人)を対象に少年議会を実施しました。子どもたち自らマニフェストをつくり、公選で町長・議員を子どもたちの中で選び、年2回政策提言もさせました。投票率は80%!なんと関心の高いことでしょう。これらの提言から、実際にまちの施策として予算執行したものもあるそうです。「今の若い人たちには、自分たちの力で世の中を変えてきたという実感がない」確かに、未来を担う子どもたちには、貴重な体験だと思います。
2007年(H.19年)には、まちづくり基本条例を策定し、住民自治、自立への意識改革に取り組み、小野寺町長は「寝たきり住民をつくらない」ことの重要性を説きます。市民が主体的にかかわることで、まちが変わっていくことを実感できることが大切です。

 これから、7月に行われる都議会議員選挙に向けて、生活者ネットワークは、全力で取り組んでいきますが、これまで以上に市民との連携で、「自治する市民」を増やしていかなければならないと、決意を新たにした夜でした。