「くにたち」を愛するサウンドを発信しよう!

2008年12月26日 17時01分 | カテゴリー: 活動報告

We love 駅舎!

 2008年も残すところ6日となり、不況の嵐の中、時はとどまることなく暮れていこうとしています。
 派遣切り、内定取り消しなど、暗いニュースばかり続き、誰もが将来に希望を持てなくなってきている時だからこそ、歴史をふり返りその検証をしておく必要があるだろうと考えるのです。
 すべては、政治に責任があります。しかし「時の政府」を選択したのは、他ならぬ国民でもあります。同様のことは、地方自治体にも言えることです。ただ、その責任の押し付け合いには意味がなく、むしろ、すべての人が、その状況とそれにまつわる情報を正しく得られているのかが、重要です。

 この12/20に国立商協ビルで、バイオリニスト高橋卓也さんのX’masコンサートがありました。高橋さんは、赤い三角屋根の旧国立駅舎保存のためのコンサートでも演奏してくださった国立在住の演奏家です。今回、演奏の合間のトークでは、大学通りのイルミネーションの素晴らしさを語り、いかにこのまちを愛しているかが伝わってきました。魅力的な音色に酔いながら、私は、旧駅舎の「最後の晩」を思い出していました。
 多くの市民に惜しまれながら解体されてしまった駅舎は、現在、市内の日野バイパス近くに解体保存されています。私の手元にある旧駅舎関連のファイルは3冊以上。
このときの情報は、どれだけ市民に正しく伝わっていたのだろうか?と振り返ります。
 駅舎保存は、曳き家保存が3度否決され、政争の具にされてしまったことで、ついに全解体保存を余儀なくされました。どの議員も口々に「保存したい」と述べ、その一方で、保存と反する行動に、市民からは疑問の声も上がりました。しかし、これを知る市民はほんの一部だったのかもしれません。もちろん、市民の中には「駅舎など不要」と考える方もいたわけで、その都度、都合よくカメレオンになっていた議員もいたようです。
 商業者の中には、駅舎の存在が大きなメリットであった人も多くいたはずです。その一方で、この12月議会では、明政会議員を筆頭に都市計画道路3・4・10の道路認可を20年度中に行うことを求める決議案が出され、可決してしまいました。この道路の旭通りまでの延伸については、駅周辺まちづくり基本計画の中で一体的に行うことが(推進協議会案としてまとめられていることもあり)示されています。しかし「何が何でも20年度中に」という話は、あまりに乱暴です。生活者ネットワークでは、この道路の延伸は重要な事業であると、これまでも主張してきました。しかし、非常に厳しい市の長期財政計画が示された今、他を差し置いて3・4・10延伸とは、近視眼的主張としか言いようがありません。
 
 赤い三角屋根の駅舎のない寂しいX’masを、このまちは、あと何年過ごすのでしょうか?道路か、駅舎かと問われれば、悲しいかな、今の財政状況から、だれもが、どちらも当分難しいと判断されるのかもしれません。
 このまちの魅力を、来る年も、多くの皆さんとともに内外に発信し続けていきたいと思っています。