飲み続けよう!安全でおいしい わがまちの地下水

2008年8月8日 12時04分 | カテゴリー: 活動報告

地下水保全条例

 「地球の水が危ない」の著者である高橋裕さんは、水不足に悩む国々の地下水や河川の状況や、世界のあちらこちらで起こっている水をめぐる紛争を紹介する中で、「これは、全世界を挙げて取り組むべき課題である」と指摘しています。オリンピック目前に起こった中国・チベット問題の背景の一つには、水問題があったとも聞いています。
 水の豊富な日本においては、(どちらかと言えば)ほとんどの人が無関心ですが、生活者ネットワークでは、設立当初から「水問題」を取り上げてきました。
 水は、人が生きる上での必須条件です。しかし、都市部においては、工業用水の汲み上げ等による地盤沈下が問題となり、揚水(くみあげ)を規制してきた歴史があります。いまでは、これも治まり大切に涵養しつつ地下水活用することこそが、循環として理想であるということがわかっています。とりわけ多摩地域においては、地下水に恵まれているのですから、涵養をすすめつつ上手に活用してくことで、八ッ場ダムのようなものに頼らなくても、充分おいしい地下水が、供給可能なのです。しかし、残念ながら地下水に関する条例をもつ自治体は、まだ数えるほどしかありません。
 「多摩の地下水を守る会」は、東京都や市区町村の行政職員(OB含む)、多摩地域の市民・学生・議員などが集う“水問題”に、長年取り組んできた団体です。リニューアルしてからは、主に地下水汚染問題に取り組んできましたが、今年度は「地下水保全条例」にスポットを当てて、この8月にシンポジウムを開催します。
 都市部(多摩地域の中心市街地含め)では、地面という地面が、ほとんどアスファルトに覆われ、雨水は自然な地下浸透が阻害されています。先日の豊島区雑司ヶ谷の下水管工事での事故からもわかるように、局地的な豪雨だけでなく、その処理能力が問題になっています。透水性コンクリートの普及や公共施設・家庭での雨水浸透マスの設置なども重要ですが、私たちは今、具体的にどんなことをしなくてはいけないのか、多くの方々とご一緒に考えていきたいと思っています。
 シンポジウムでは、先進的な条例を持つ秦野市職員の津田さんからの報告と、全国地質調査業協会連合会理事であり千葉大学名誉教授である新藤静夫さんによる講演を予定しているほか、多摩地域の自治体で活動している市民の方々にパネリストとして参加していただくことになっています。
多くの方のご参加をお待ちしております。