山場を迎えた八ッ場ダム住民訴訟

2008年6月27日 16時45分 | カテゴリー: 活動報告

東京に、これ以上ダムが必要なのか?

 6月20日、東京地裁103号法廷の傍聴席は満席状態となりました。被告側の了解を得て、傍聴席にいた原告も座れるよう原告席を増やすなどの対応をしたほどでした。熱気に包まれた中で、証人尋問が始まりました。
 今回、証人に立ったのは三人。無駄なダム事業をストップさせるために、ともに闘ってきた嶋津輝之さんと遠藤保男さんのお二人(東京都職員OB)と、被告側の準備した牧田嘉人さん(水道局総務部施設計画課長)です。
 嶋津さんは、準備したパワーポイントを示しながら、「水需要予測は大きく減少しており、東京都の予測している2013年度の1日最大配水量600万立方メートルは極めて過大である」と証言しました。07年度の東京都の実績から見ると、適切な予測値は537万立方メートルになるのです。
遠藤さんは水道局勤務の経験から「東京都には原水を大切にしようという意思がなかったのだ」と指摘。八ッ場ダムを必要とするために、年間最大配水量を操作した事実があることを証言しました。この年間最大配水量を記録する日を彼らは「Xデー」と呼ぶそうです。給水池にも配水池がありますが、カウントは送水池でおこなうのだそうです。そうすると、実際に使われた水の量を意図的に多くカウントすることは可能であり、また、各家庭への送水量に圧力をかけることで、納水を多くすることも充分可能であると指摘したのです。
一方、東京都サイドからは牧田氏が証言台に立ち、被告(東京都)側の弁護士からの尋問に対する証言は退屈なものでした。しかし、原告(こちら)側の只野弁護士からの反対尋問が始まると法廷の空気は一転。まるでドラマのようなやり取りが展開され、牧田氏の論は、まるで辻褄の合わないものとなり、会場からは失笑が漏れました。水需要予測が減少して、東京都も見直している事実を認めざるを得ないものの、それは「たまたまです」と答えるありさま!
次回の裁判は、証言台に新潟大学の大熊孝さんが立ちます。7/30に、乞うご期待です!!