土木学会のシンポに参加して

2007年10月19日 15時42分 | カテゴリー: 活動報告

社会資本整備と市民合意形成

 9月の末に開催された土木学会主催の第9回コンサルタントシンポジウムに、コメンテーターとして参加依頼があったのは、まだ夏の盛りの頃でした。「なぜ私に?」というのもありましたが、何か新しい発見があるかもしれないと直感し、参加を快諾しましたが、私の中にある「土木」に対する大きな偏見もありました。
 しかし、打ち合わせのときに、いただいた土木学会コンサルタント委員会と市民合意形成小委員会が2003年に作成した「合意形成プロデュース」(冊子)やWeb教材を見ると、なんと、常々私が、議会で訴えてきたことと同じではありませんか!勝手な偏見で、物事を決め付けてはいけないと、改めて思ったのです。
社会資本における市民合意形成といいますが、平たく言えば、「公共事業をするときに、いかにして市民の賛成を得られるか」ということです。これは、自治体が税を使って行う事業について、すべてに言える、ごくごく基本的なことです。たぶん、市の職員の中には、板谷という議員は、ことごとく工事関係は潰したがっていると誤解されている向きもあるかもしれません。しかし、そうではありません。市民の貴重な税金だからこそ、本当にその使い方でいいのか、しっかり確認する必要があるだろうと考えるからです。
「合意形成プロデュース」には、PI(パブリック・インボルブメント)や「計画段階からの情報公開」について、このような記述があります。「“はじめに事業ありき”の発想から脱却し“事業を行わない“ことも含め思い切った選択肢を盛り込むこと」これは、大変なことです。これは、公共事業における「基本」のはずなのに、現実はどうかといえば、なかなか難しいものがあります。
しかし、事業を推進する側が、真剣にそのことを考える機会を作っていることに、新鮮な驚きがありました。
シンポジウムは、私の期待を裏切らないエキサイティングなものでした。参加者は、コンサルが多かったものの、事業をおこなうディベロッパーやNPO,行政職員や学生など、幅広い参加があり、熱心な意見交換をしました。それぞれの立場で、いかに市民合意をはかるかを議論することは、お互い新しい発見ができたように思います。もちろん、講評では、私からプラーヌンクスツェレを紹介したのは、言うまでもありません。
そしてまた、議員も機会あるごとに、外の世界に積極的に飛び出し、経験をするべきだと改めて実感しました。