新たな市民参加「市民討議」の時代へ

2007年10月12日 13時35分 | カテゴリー: 活動報告

〜ドイツのプラーヌンクスツェレに学ぶ〜

つい先日まで「暑い、暑い」と嘆いていたことがウソのように、はしゃいでいた季節も落ち着きを取りもどし、まちのそこここに、金木犀も咲き始め秋を実感する今日この頃です。
 そんな中、第5回プラーヌンクスツェレ研究会に初めて参加しました。8/24のHPにも、この市民参加の新しいしくみについて書きましたが、無作為抽出の市民によって、ある課題について、メンバーをシャッフルしながら討議を重ねていくものです。
 この日は、すでにこの「市民討議」に取り組んでいる多摩市、都内4区、立川市、町田市などの報告を受けながら、今後の課題についてディスカッションをしました。多摩市や三鷹市、町田市のように、行政が関わって実施した例では、住民基本台帳から無作為抽出で「市民討議」への参加依頼を郵送することが容易ですが、立川市や都内での実施例では、個人情報保護法の関係もあり、青年会議所が、電話帳やポスティングなどで無作為抽出し実施しています。報告の中で、課題として挙げられたのは、参加を承諾した人が、前日になってキャンセルしてきた例や、無作為抽出した人たちからの応募では、圧倒的に50代以上の男性の参加が多かったこと(世代の偏り)でした。また、情報提供者(市民討議のはじめに、説明をする人)の選考の方法の透明性確保の重要性についても話し合われました。
さらに「市民参加の場では、どうしても声の大きい人に議論を引っ張られる傾向になるのではないか」との会場からの指摘に対し、「討議メンバーをシャッフルしながらすすめるために、理にかなわぬものについては自然に淘汰されていく」という興味深い報告があり、会場からは大きな笑いがおこりました。(たぶん市民参加の場面で、誰もが経験してきたことだからでしょう)
 このような報告を聞きながら、次は、どんなところに工夫が必要なのかを、一人ひとりが真剣に考え、よりよい手法を探っていくことが重要であると実感しました。
 ドイツのメッケンハイム市では、議会が決定した開発計画に対し、市民が反対し、その後、市はプラーヌンクスツェレ(市民討議)を行い計画を見直したという事例を、別府大学の篠藤先生から報告されました。物事を決めるプロセスは、誰が見ても公平であることが理想です。市民の声をしっかり反映できるまちづくりの手法として、大きな期待を寄せるものです。このあと、全国で50以上の開催予定があると聞いています。そのゆくえを、しっかりと検証し、まちづくりに活かしていきたいものです。

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