自治体政策講座に参加して

2007年8月24日 15時33分 | カテゴリー: 活動報告

市民の声を生かすプラーヌンクスツェレ

 酷暑が続いた夏も、今朝は久しぶりの雨で暑さもひと休みといったところです。
 きょうは、自治体議会政策学会主催の第9期自治政策講座に参加しました。北海道から九州まで全国から議員が集まり(なんと100人以上!)連続で講義を受ける機会は、そう多くないのではないでしょうか。
 第一講義は、慶応大学教授で前鳥取県知事の片山善博さんです。地方分権一括法が成立してから、国と地方自治体が上下・主従の関係から対等・協力の関係に制度が改正されたことは、皆さんご存知のことですが、現実には、国からの一片の通達で、自治体の自主性を認めようとしない実態と従順な自治体の問題点が指摘されました。「通達に従わなければ補助金は出さない」などというあり得ない脅しまでする官庁に、片山さんは情報公開により、分権の本来あるべき姿の正当性を市民に明らかにしようとしています。ユーモア溢れるその語りに、時のたつのも忘れていました。
 第2講義は、秋田大学医学部教授の本橋豊さんの秋田県の自殺対策の取り組みから「命を大切にする政策とは」と題し、自治体の果たすべき役割を伺いました。
 実は、今回の講座で私の第一の目的は、第3講義の「市民の声を生かすまちづくり」〜ドイツのプラーヌンクスツェレと日本での可能性〜を聞くことでした。
 国立市議会では、「市民参加」がお気に召さない議員が、毎度「市民とは、いったい誰か?」「一部の市民ではないのか」などと繰り広げるのですが、では、いったいすべての市民に聞くことは可能かと言えば、不可能な話です。
アリバイ作りではない市民参加とその透明性は、常に課題でした。プラーヌンクスツェレとは、ドイツで生まれた市民参加の1つの手法です。無作為抽出で選ばれた市民が有償で、そのまちの課題について徹底的に討論をするものです。日本でも、千代田区青年会議所などが、積極的に取り組み、自治体では、三鷹市などで試験的に取り組まれ、現在では、徐々にその輪を広げつつあります。講師の別府大学教授の篠藤明徳さんによれば、今年度は、これから全国で10以上の取り組みがされる予定だとか。
この方法についての詳細は、別の機会に譲りますが、ドイツで根付いたこの市民参加の手法は、戦後の民主主義のありようを真剣に探り続けた国民性の勝利なのだろうと思わずにはいられません。そして、近い将来、私たちのまちでも実現したい「しくみ」です。