市民活動団体のこれから

2007年7月27日 16時11分 | カテゴリー: 活動報告

韓国からのお客様を迎えて②

 以前に、韓国の春川市からのお客様を迎えたご報告をこのHPでしましたが、今回は、そのときのご縁で依頼があり、ソウル大学の韓栄恵先生のゼミの学生さん方と一橋大学の学生さん方(いずれも大学院)が、国立市の市民参加を視察したいとのことで、ご案内をしました。

 7月23日、市長へのインタビューから始まり、建設部・企画部による国立のまちづくりへの市民参加の実情の説明などを熱心に聞き入っていました。ソウル大学の皆さんは、ほとんどが日本語で授業を受けているため、みんなとても流暢な日本語を話すので驚きました。また、鋭い質問が多く、日頃から、アンテナをはって研究しているということがよくわかります。
 夕方、一行は国立ネットの事務所も視察に訪れましたが、私たちのような政治団体について、たいへん関心をもって下さったようで、ここでも鋭い質問が飛びました。
翌日は、佐野書院でおこなわれたワークショップ「日本の社会運動・市民活動の現在を考える」に参加しました。町村ゼミの学生が実施した首都圏の市民活動団体に関する調査の報告を受けた後、韓栄恵さんや藤林泰さん(埼玉大学共生社会研究センター)の報告があり、それから討論者から意見が述べられ、さらに参加者との意見交換となりました。
 議論では、調査手法の問題点の指摘が多くありましたが、そのことは別として、私はテーマとしておもしろい内容だと思いました。さまざまな団体の活動が、他団体とどのようにリンクしているのか、これから何が求められているのか、今一歩踏み込んだ調査と分析を加えていくことで、活動の広がりのヒントとなるのではないかと期待するものです。
 韓さんのお話も興味深いものがありました。韓国では民主化以降、市民運動のかたちが変化してきており、それまでは活動していなかったホワイトカラーが参加したことにより、民主化が実現しましたが、今では「市民がいない市民運動」⇒「やっている人だけで、やっている」という批判も一方ではあるということでした。韓さんも委員をしているという産業連帯はさまざまな問題に発言していく新しい団体ですが、ちょうど今は、市民運動の転換期であり、今後は自らのアイデンティティを問い直すことが課題だということでした。

 さまざまな報告を聞く中で、市民活動と一口に言っても、その幅も奥も広く、たった4時間で語りつくせるものではありませんでした。実践する立場にある私にとっては、とても有意義な2日間でした。