暗礁から曳航(栄光?)へ

2006年9月29日 13時54分 | カテゴリー: 活動報告

国立駅舎を文化財に

 長い間、保存を願う市民を翻弄し続けた国立駅舎は、この9月議会の最終本会議を以って、いまや、どうにか首の皮一枚でつながっている状況にあります。「あれっ?駅舎は解体保存で決まったはずじゃなかったの?」と思った市民の皆さん、安心するのはまだ早いのですよ。新聞各紙で報道されたように、確かに、23日未明までもつれこんだ最終本会議では、「国立駅舎を丁寧に解体し保管する決議の提出を求める動議」が賛成多数(池田議員反対、上村議員退席)で可決されました。本文には「残すことを前提に」という言葉も入っておりますので、保存前提に(文化財にも指定できるくらい)丁寧に解体することを意味していると解することができます。
これを受けて、即日市長は、木造再築が可能となるよう、文化財指定ができるよう解体をJRに依頼していく考えを公にしました。
 やっと‘アテにならない議会’の手を離れたと思った駅舎保存は、教育委員会という場にステージを移しての攻防が残っているのです。
駅舎は、10月9日には、駅舎機能がなくなり解体されます。市民の前から、ほぼ5年間、姿を消すことになります。5年後にホンモノの駅舎と再会できるかどうかは、解体の方法にかかっているのです。駅前は、建築基準法上、防火地域ですので、本来は木造建築物が建てられません。文化財指定をすることで、「適応除外」となるので、ホンモノの駅舎を残すための手法としても、この文化財指定は必須条件なのです。27日に教育委員会では、文化財保護審議会への諮問を決めるはずでしたが、様々な誤解からか、あるいは政治的圧力か、わかりませんが、諮問は決定しませんでした。「急すぎる」というのが、合意できなかった委員の理由です。しかし、国立市では、98年には文化財登録の具申を文化庁に行なっておりますし、これまで文化財指定ができなかった最大の理由は、なにより所有者であるJRが同意しなかったことに起因するのものです。
 5年後、レプリカではない、そのままのかたちの木造の駅舎と「再会」が果たせるのかどうかは、今後の市民の熱意にかかっているのだと言えるでしょう。

一夜明け、今朝(9/29)午前9時から開催された教育委員会にて、ようやく諮問が決定しました。