駅舎保存はなるのか?

2006年6月9日 17時01分 | カテゴリー: 国立市議会

怒涛の6月議会

 すでに新聞等の報道により、ご存知のことと思いますが、6月2日に開会した市議会第2回定例会は、初日から駅舎保存のための曳家予算をめぐり空転し、波乱の幕開けとなりました。
 駅舎保存のための曳家予算の提案は、3度目。しかし、ここに至るには、それ相応の事情がありました。もともとJRは、駅舎は取り壊すと言っていましたし、「保存するならどうぞ市で」との姿勢はゆるぎないものでした。昨年、自民・公明・つむぎの会・こぶしの木の4野党による2度の否決後、市は「駅舎をその場に置いたままで工事してもらえないだろうか」と、いま一度の交渉に取り組んでいました。しかし4月19日、市長とJRの元会長:松田相談役との会見で、「存置での工事は、認められない。これ以上、工期が遅れるなら遅延分は国立市の負担に。軽井沢方式(レプリカ)がダメなら、いま一度、曳家での保存を議会へ提案してみてはどうか」とのJR側から提案を受けてのものでした。JR自体が駅舎を保存してくれたらいいのにと思いますが、JRが自社の意志で保存した例は、これまでありません。
 「保存したい」と口では唱えながら、陰で「曳家のための補助金は凍結しろ」などと東京都へ圧力をかける野党議員もいると聞くと、まったくその行動の矛盾にあきれるばかりです。JRが「存置での工事はできない」と再三断言しているにもかかわらず、「市長の交渉力がないせいだ」といまだに言い募るのは、非現実的以外のなにものでもありません。タイムリミットを言い渡され、すでに「曳家」しか手法が残されていないのであれば、答えは決まっています。それなのに野党は審議拒否を続けました。5日に配布前の生活者ネットのビラが、なぜか野党の手に渡り「審議拒否などしていないのに」とえらい剣幕で責められましたが、状況はまさに「審議拒否」以外のなにものでもなく、現に「曳家予算を取り下げないなら、審議には応じない」と声高に野党は野次を飛ばしていたのですから!
ようやく議会が再開したのは7日午後でした。来週も攻防は続きますが、選択肢が閉ざされた中で、唯一残せる可能性のあるのは、「曳家」だけだということを理解していただく以外ないのです。どうぞ皆さん、身近な議員に働きかけてください。議会傍聴へいらしてください。