南を走るコミュニティバスそれから

2006年5月19日 15時01分 | カテゴリー: 活動報告

市民にとってのBEST策とは?

 季節の移り変わりとともに、国立のまちの中にもいろいろな変化があります。
 南の地域の市民から要望の多かったコミュニティバス「くにっこ」が、4月18日から、運行をスタートさせました。南の地域からは「なぜ便利な中や西をバスが走っていて、本当に不便な南には来ないのか」という声もあり、コミバスを通すために、多くの議員が幾度となく議会でも取り上げていました。市財政逼迫の折に、これを決断することは、今後の国立市にたいへん大きな問題でした。もともとコミバスの性格上、福祉的な目的がありますから、自転車や徒歩で充分に移動可能な人のために走らせることが第一ではありませんでした。そのため、私たち生活者ネットでは、コミバスだけでなく、移送サービスや福祉タクシーなど、他の制度の研究も含めてするべきであることを訴えてきましたが、今回は採り入れられませんでした。
 何より心配なことは、せっかく始めたコミバスが、利用者が少ないために、早々に運行打ち切りになってしまうことです。先日私は、導入から1ヶ月が経った地域の皆さんの声を聞いてまわりました。有難く利用しているという声もありますが、ほとんどは「あのバス、本当に必要だったの?」の声。中には、自宅前にバス停ができたのに「ぜんぜん、乗らないね。」と断言したおじいさんもいました。これには、正直私も驚きました。
‘コミバス通せ’の大合唱は、いったいどこからくるものだったのでしょうか?
私からは「地域の皆さんが積極的に利用してくださらないと、何年後かにはバスは取りやめになってしまうこともあるのですよ」と利用をお願いしました。
しかし、バスは本当に困っている人の玄関先までは来てくれないということも、私たちは、考えなければなりません。「そこのバス停までも、距離があって歩いて来られず、利用をあきらめているおばあちゃんがいる」という話も聞きました。明日は地域福祉交通に関するシンポジウムも開催されます。
いずれ訪れる超高齢化社会に備えた地域交通のあり方について、早急に考えていかなくてはならない時期に来ていると思います。