男女平等参画社会へ

2006年1月27日 16時00分 | カテゴリー: 活動報告

人権を尊重してください

 お隣の国分寺市では、昨年、文部科学省が始めた「人権教育推進のための調査研究事業」の一環として、この委託を受けた都道府県教委が、区市町村教委へ再委託している事業で、人権講座を企画しました。講師には、女性学の専門の東大大学院教授の上野千鶴子さんを講師にお願いすることとなり、都の内諾を受けた上で、12回の連続講座を企画したところ、7月都教委はこの講師への依頼に難色を示し、国分寺市へ講師変更を迫り、講座
は中止となってしまいました。都は、一昨年「ジェンダーフリー」の用語や概念を使わない方針を発表しました。
上野千鶴子さんを講師にすることで、東京都の見解に合わないという理由だそうですが、全く納得できません。
 そもそもジェンダーフリーは、「社会的文化的性差をなくすこと」を指す言葉ですが、「男らしさ女らしさをすべて否定する意味で使われることがある」ということを理由に、「ジェンダーフリー」という言葉そのものが、批判されてきた経過があります。今回のことで、市民からは抗議行動がおこっています。
 一方、国立市でも、「ジェンダーフリー」を目の敵にしている人がいて、本日の教育委員会定例会では、「国立市立学校の管理運営に関する規則第20条(出席簿)施行規則第12条4に規定する出席簿についての様式は、別に定めると規定した、管理運営に関する規則第20条の廃止を求める陳情」(長い!)が出されました。
陳情者は、「男女の違いを一切無視した男女混合名簿は廃止すべき」という考えの持ち主で、2003年9月の市議会定例会にも「国立市立中学校におけるジェンダーフリー教育を取りやめ男女混合名簿の廃止を求める陳情」を出して不採択となっています。本日の教育委員会でも、「20条(50音順)は、男女混合を示すものではない」「出席簿そのものが教育の形態や指導にかかわることではない」とし、不採択となりました。こんなふうに、真剣に何度も陳情を出してまで、やめさせたい男女混合名簿なのだろうか、と首を傾げてしまいます。議会でも、ときどき「いきすぎたジェンダーフリー教育はいけない」という発言が聞かれます。どんなものでも「行きすぎ」はよくないでしょう。男女平等教育は、人の命の価値は、平等であること、それぞれの人権を大切にする事を学びあうことだと考えます。東京都へも、いま一度「人権の意味」を確認してほしいものです。