運動に身を投じる人々

2005年8月26日 17時08分 | カテゴリー: 活動報告

嶋津さん、田尻賞受賞おめでとう!

 今年7月、ダム反対運動をデータ分析で支援してきた嶋津暉之さんが、第14回田尻賞を受賞されました。嶋津さんとは、月1回の「多摩の地下水を守る会」で、お会いしますが、「大事なこと」以外には寡黙という印象の方です。「大事なこと」とは、嶋津さんにとって「無駄なダム建設をストップさせること」であり、ひとたびこの話になると、穏やかではあるけれど説得力のある語り口で、周囲を惹きつけるのです。
 この田尻賞とは、「公害Gメン」として活躍された故田尻宗昭さんの活動の精神を伝えようと、はじまったものです。田尻さんは、四日市公害事件で全国で初めて刑事責任を追及し、行政と産業界の癒着を暴きました。その後、乞われて東京都公害局へ転進し、様々な公害問題に身を投じました。先日、私は、アスベストの緊急シンポジウムに参加しましたが、1986年に米空母ミッドウェーのアスベスト廃棄物問題をきっかけに、当時、田尻さんは、アスベストの廃棄物ルートを解明し、これを「有害廃棄物」に指定し、遮断型処分場処理をすること、取り扱いや処分の技術的基準を設けること、処理業者の資格要件の必要性などの提言をしていたことを知りました。
 実は、田尻さんは宮崎のご出身で、国立市長上原さんの先輩にあたります。上原さんも若い頃から、環境問題や平和問題に積極的に取り組んできましたが、こうした人々が、いてくれるからこそ、人間の欲によって生み出される「社会の病」の部分が、少しずつでも治癒していくのではないかと思うのです。
 先日、「嶋津さんの田尻賞受賞をお祝いする会」に寄せられた上原さんからのお祝いのメッセージには、「嶋津さんの受賞は、ともに活動してきたみんなの誇りです」とあり、ここには、すべての人々の思いが詰まっています。私には、諦めることなく運動に身を投じてきた人々が、みな輝いて見えます。運動は、一人では為しえません。「政治」は、「運動」ではない、という人もいますが、私は、運動の積み重ねがあってこそ、正しい政治へとつながっていくものと、信じています。そういう意味でも、過去から未来へと運動を引き継ぐ重大さを、いまかみしめています。