環境保全と快適な暮らし

2005年5月13日 17時51分 | カテゴリー: 活動報告

琴川ダム建設現場から

 今年の連休は天候に恵まれ、絶好の行楽日和でした。
「山梨に現在建設中のダムがあるから、見に行こう」という夫の誘いで、久しぶりに夫婦で出かけました。
 ところは、東山梨郡牧丘町。琴川ダムは、一級河川琴川に建設される多目的ダムです。琴川と笛吹川流域の水害防除、琴川沿川の既得用水の安定化、河川環境の保全のための流量確保、峡東地域に新規水道用水の取水が、主な目的です。1976年から調査がはじまり、1996年には、知事と地権者会の間で、協定書が調印され、水没する民有地の4haの補償契約がなされました。2001年度から、本体工事に着手、2007年度には完成予定です。
 のどかな山の中に着々と建設されていく様は、子どもの頃に見たアニメの秘密基地よろしく、社会と隔絶されたところでおこなわれる秘め事という感じがしました。標高がかなり高いので、訪れた頃は、ちょうど山桜が満開で、地域に開かれたダムとしてキャンプサイトも整備され、理想的な自然環境なのかもしれません。
ダム建設すべてが、悪だなどというつもりはありません。ただ、そこに本当に必要なものなのかどうか、八ッ場ダムのことがあってから、公共事業のあり方について、いろいろと考えてしまいます。八ッ場ダムに比べれば、琴川ダムの底に沈む民家は、ほんのわずかです。それでも、そこに暮らす人々にとっては、複雑な思いもあるでしょう。ダム建設の目的には、河川環境の保全も謳われていますが、人工的な手を入れることで、果たしてどれだけのプラスになるのだろうと思うのです。私たちは、水道をひねれば、欲しいだけ水が得られる生活を享受しています。震災に遭えば、どれほどそんな生活がありがたいものだったのかを思い知らされます。便利で快適な生活を手に入れるために、私たちは、ずいぶんと地球に酷なことを強いているのだろうなあ、としみじみ思った休日でした。