地下水汚染の早期対応を

2005年2月18日 14時56分 | カテゴリー: 活動報告

見えるもの、見えないもの

 この季節の雨は、暖かです。梅もそこここで咲き始め、
ほんのわずかですが、ひと雨ごとに春に近づいていくような気がします。多摩地域は、都心に比べ、まだまだたくさんの自然が残っていますが、これも私たちが意識的に大事にしていかなければ、あっという間に壊れてしまうものです。私が、HPで数多く取り上げる環境問題は、私たち生きるもの(人間だけでなく)の将来に大きく関わってきます。
 「多摩の地下水を守る会」では、主に水問題に焦点をあてて、近隣市の意識ある人たちと活動してきました。そんな中で、02年に立川市で起きた1.4−ジオキサンの問題は、私たちにとってショッキングでした。水道水源として使用していた井戸から、「1.4−ジオキサン」が検出され、東京都は揚水をストップさせました。汚染された水を水道水として、都民に供給するわけにはいかないからです。しかし、地下水は、地中深く、私たちの予測もしないような「水みち」によって、縦横に運ばれていきます。汚染物質に蓋をしてしまったことで、問題は解決するでしょうか?汚染された水は、放っておくと、どんどん汚染が拡大する可能性があります。私たちは、これまで東京都の水道局・環境局に働きかけて来ましたが、残念ながら将来を見据えた対応ができていないのが現状です。都は、継続的に汚染井戸の水質調査を行なっていますが、これだけでは、解決になりません。立ち入り調査やアンケートなどをしてきても、いまだ原因が特定できていないのが現状です。トリクロロエチレンのように曝気で飲める状態にはならないのが、このジオキサンの厄介なところです。例えば除去法として、主にオゾン・活性炭法とナノ膜法がありますが、相当な費用がかかります。水道の専門家に聞くと、処理して河川に流す方法以外に、希釈して飲んでしまうやり方もあるようですが、これは心理的になかなか受け入れがたいものです。
 この問題は、お隣の立川市だけのことではありません。
早期に対応しなければ、後世にどんな影響が出るのかが心配です。都は、費用のかかる地下水の処理は考えていないようです。人は、道路や建築物など、目に見えるものには、惜しげもなくお金を使っても、安全のために必要な「調査費用」などは無駄と考えるようです。ましてや、河川に捨てるために地下水を汲み上げるなど、考えられないというのでしょう。望まれない道路を作ったり、ビルを建てる費用があるのなら、命のためにお金を使うべきではないかと、思うのです。