市民に大切なもの、地球に大切なもの

2004年10月22日 14時34分 | カテゴリー: 活動報告

大学通り緑地帯の樹木伐採

 今年は、なぜか台風のラッシュで、日本列島のあちらこちらに、痛々しい爪あとが残されました。今回の台風23号でも大きな被害が各地でありました。

 国立では、6月に台風6号の影響で、大学通りの桜1本の倒木、枝折れによって、2件の車両破損事故がありました。幸い人身事故には至りませんでしたが、市は、これをきっかけに、同様の事故が起こらぬよう、専門家による樹木診断をし、今回大学通りの11本の木を伐採することを発表しました。

 私は、6月の一般質問で、一橋大学の樹木伐採について取り上げましたが、樹木の伐採については、市民と充分に話し合う必要があるということをうったえたにもかかわらず、今度は、大学通りの樹について、市民が納得しないままに伐採を強行しようとしています。「一切、樹を切ってはいけない」といっているわけではないのです。納得の行くような説明がなされればいいのです。
環境を守るための手段について、時として、意見の分かれるものはあるでしょう。しかし、何事も、充分話し合った上で決めるのが、民主主義であり市民参加ではないでしょうか。市の説明では、桜6本は、キノコ等の侵食により倒木の危険があるとの事でしたが、他の榎やイチョウやクスノキなどは、桜の成長阻害になるという理由です。大学通りには、「桜とイチョウだけで他の樹は、要らない」と言わんばかりの対応には、市民から多くの非難の声があがりました。

整然とした風景を好む人にとっては、大学通りに、桜とイチョウ以外の樹があることは、許せないのかもしれません。それも、古木でなく若くて勢いのある樹だけにしたいのかも。景観形成条例においても、確かにまちなみの連続性が求められていました。しかし、それは、建築物の高さや、色や、樹木のフラクタル(連続性のある図形)であって、必ずしも統一性のある樹木でなければならないということではありません。1年や2年で樹は、大きくなりません。根が保水能力を持ち、葉が茂り私たちに多くの恵みをもたらすようになるまでには、何年もかかるのです。大学通りのコナラの移植に関わった専門家の方によれば、大学通りの深層部には礫層があり、これが目詰まりを起こしていることで、樹木の根元で通気不良が起こっているのではないかとの指摘がありました。とすれば、簡単に樹を切るだけでは、解決しないことです。市民の大切なものを、ともに市民の知恵を出し合い、守っていきたいものです。