合流式下水道の課題

2004年7月30日 19時40分 | カテゴリー: 活動報告

やっぱり雨水浸透しなきゃ!

 「合流式下水道」といわれても「何のことやら、さっぱり」という人のほうが多いかもしれません。国立市は、その昔、東地区は大雨が降ると水が上がってきて、住民は悩まされてきた経緯があり、「合流式下水道」を選択しました。下水道には、このほかに「分流式下水道」がありますが、これは、雨水管と汚水管を別にして流すしくみです。分流式だと汚水だけを処理すればいいのですが、合流式だと雨水も汚水も同じ管にはいるので、税金を使って雨水も処理をしなくてはなりません。ご存知のように、下水道の工事は巨額の費用がかかりますから、今更、簡単にこれを分流式に変えることなどできません。
国立市の下水は、北多摩2号処理場から近頃名称が変った「北多摩二号水再生センター」で処理をされていますが、実は、一度にたくさん雨が降ってしまうと分流式にくらべて、一部の処理をしない水(未処理放流水といいます)が流れて、河川をよごしてしまうのです。それを少しでも防ぐために貯留槽を造るべきだという話もありましたが、それを造るには、また莫大な費用を投入しなければならず、とても今の国立市ではやれません。それよりもこつこつと雨水浸透マスを設置するなど、雨をちゃんと地下に戻してやることが大事なのです。
この春やっと、東京都は貯留槽の計画をやめて、高速ろ過施設による処理に変更しました。しかし、これにも莫大な費用がかかりますし、完全とはいえません。水質改善には、水を使う私たち自身の生活を常に見直す必要があります。合成洗剤は使わない、除草剤は使わない、油や残った汁気を流さないようにするなどなど。合流式下水道のしくみをより多くの市民が理解することによって、改善されることも多いと思います。
また、雨水浸透のメカニズムについては木の持つ力が大きいと感じています。先日、一橋大学の木々が伐採されたことをこのHPで取り上げましたが、木には、保水力があります。私の友人が、以前、桜の木を切った時に、大量の水が出たと話していたことがあります。また、「雑木林を伐ったら、涸れたことのない井戸が涸れるようになって、根が水を蓄える働きがあることがわかった」という話もあります。国立市内の緑を、守っていくことは、地下に保水力をつけることになりますから、どんな華奢な木であっても大切にしてほしいのです。というのも、つい1週間ほど前に、誰かが、私が借りている駐車場の木を切ってしまいました。それほど大きなものではありませんが、夏に勢いをつけ、どんどん枝が伸び、葉が生い茂り、車の屋根を直射日光からも守ってくれていたので、とてもがっかりしました。(兼松講堂周辺の変貌振りにもショックを受けましたが、それ以上でした!)
ドイツでは、直径20センチ以上の木をやむを得ず、伐採する場合には、代わりに3本以上の木を植えなさいという制度があると聞きました。本気で環境を守るなら、そのくらいしなきゃダメ!ってことでしょうか。
 この機会に「水」について皆さんとともに考えていきたいと思います。