福岡〜山口 視察報告2

2004年7月16日 18時12分 | カテゴリー: 活動報告

起業シティLet’s

 起業シティLet’sが、山口市内の空き店舗を活用してオープンしたのは、2001年9月。山口市の起業家支援事業の一環として、チャレンジ若者ファンドが市から委託を受けて、運営をしています。私たちは、そのファンドの投資を受けて起業した有限会社ネットアイの金子愛さん(山口大学・大学院2年)にお話をうかがいました。

今では、コミュニティビジネス先進県といわれる山口県ですが、やはり若い人材が他県、大都市へと流れていくことに歯止めをかけ地域産業をどう活性化させるかは大きな課題であったはずです。地域の雇用創出のためのビジネスを牽引するリーダーをつくることを目的に、99年、山口チャレンジセンターができました。ここでは、産官学の連携による起業支援に取り組んでいます。女性企業家スクールの卒業生や山口大学などでベンチャービジネスを学び実践してみようと考えている人、又は、IT分野でのベンチャービジネスを目指している人などを対象に、人材育成サポートや投資家との出会いの場を設けるなど、創業までの支援を行っています。県による3年間の期限付きのモデル事業ですが、運営は、私たち生活者ネットワークともお付き合いの長い片岡勝さんが、任されています。(今年で3年目)
 私たちは、視察に行く前に、片岡さんから、「若者の起業支援」についてレクチャーを受けたのですが、正直なところ、私は、今ひとつ、しくみがピンと来ませんでした。しかし、たとえ、モデル事業がきっかけであれ、一連の取り組みがもたらす、若者の起業しようというエネルギーは、地域産業の振興に必ずや役立っているはずです。昨年、山口大学の学生らが、農業支援、リサイクル、ネット映像発信の3つのNPOを申請しましたが、彼らは、先の山口チャレンジセンターが行った公開起業オークションで、出資を募り、目標金額の出資を得て、スタートしたものです。お話をうかがった金子さんは、「いろんな人の支援があって、自分たちもスタートできたので、今度は返していきたい」ということで、起業家支援のためのファンドをはじめました。縦割りの行政とどうしたら、協働できるのか、コミュニティカレッジには、今、商工会の人や農協の人たちもかかわっているといいます。また、地域通貨も、企業間でも取引ができる地域通貨を作ろうという発想で、県内10ヶ所でスタートしているそうです。
 夢を語る金子さんの目は、キラキラと輝いていましたが、山口の起業支援はこれからが正念場といえそうです。国立市で、スタートした人間環境キーステーションも、本当に市民の中に根ざした取り組みができるような場になるためには、まだまだ時間がかかりそうです。