まちの歴史を知りたい

2004年6月4日 17時07分 | カテゴリー: 活動報告

井戸調査を楽しもう

 梅雨の予行練習のような陽気がしばらく続きましたが、久しぶりに渡る風が爽やかな朝、水の懇談会のワーキンググループⅡの井戸の調査に出かけました。
 伺ったお宅の門の脇には葡萄棚があって、かわいい房がつきはじめていました。お勝手口から入ると、そこには、一見井戸とはまったくわからないような姿の電動ポンプがありました。鉄製の褐色に錆びた手押しポンプか、つるべを、勝手に想像していた私は、がっかりしてしまいました(というのは、私だけだったかもしれませんが)。それでも、その失望をすっかり吹き飛ばしてしまうほど、きょうの井戸調査は、ワクワクする経験でした。
井戸の底を覗くことはできませんが、汲んだ水で水質調査はできます。私たちは、パックテストといわれる簡易なキットで、かわるがわるNO3やCODなどを調べました。理科の実験のようなキットを使って、チューブの中に吸い込んだ井戸水が、きれいなピンク色に染まっていくさまを見ているのは、なかなか楽しいものです。
 ひと通り水質を調べた後、井戸の所有者の方に、井戸にまつわるお話を伺いました。井戸が掘られたのは、昭和35(1960)年頃で、初めは、今よりもう少し東よりの、今は石田街道になっているところにあったものだそうです。井戸を掘ったときの様子や、地下水の流れる方向、近くに養蚕のために使った用水があったこと、等、興味深い話題が次から次へと出されました。しかし、きょうのハイライトは、なんと言っても「蛇籠」です。蛇籠は、むかし農業用水を引くために、多摩川を堰き止めるために使った道具なのだそうです。竹で編んだ籠に、石を打ち入れて使うものです。籠の穴に石を投げつけるとボンと中に石が納まるしくみは、さすが!と唸らせるアイディアです。お話によると、日野の方から伝わったものだとか。このお宅に残っていたのは、実際の蛇籠を、お昼寝用の枕に使おうと、わざわざ小さいサイズにつくったものでした。実際の蛇籠は、短いもので4メートル、長いもので13メートルほどだったそうです。
 このお話は、井戸とは直接関係はないのですが、まちの歴史を知る手がかりになります。わたしたちの暮らしているまちのこと、水の流れのことを、いろいろな人との出会いの中で、経験できるのは、とても贅沢なことです。私の好奇心が、「もっともっと!」とせがんでいるのがわかります。こんな楽しいこと、私たちだけが享受しているのは、もったいないので、次の機会には、このページにいらしたあなたも、是非ご一緒に楽しんでみませんか?
★詳細は、市役所環境保全係 ℡042-576-2111(内136)へ
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